新潟で働く人のためのマーケティング ブログ

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--.--.-- --:-- | スポンサー広告 | トラックバック(-) | コメント(-) |
こんにちは。コマスマーケティング(株)の野澤です。


私たちの身の回りには失敗作から生まれたヒット商品が、実は結構あったりします。皆さんも使ったことがあるアレもそうです。今も皆さんのデスクのどこかにポツンと置いてあるのではないでしょうか?そう、貼って剥がせるニクイやつ。ポストイット、付箋です。

実は、ポストイットは接着剤の失敗作がきっかけで生まれたということをご存知でしたか?私も昨年初めて知って、そのときはとても驚いたことを覚えています。
ポストイットの開発秘話は、1969年にアメリカの3M社が接着力の強い接着剤の開発要求を受けたことに始まります。一つの試作品ができましたが、それは「よくくっつくけど簡単に剥がれる」という奇妙な代物でした。通常こうした失敗作は廃棄されていたそうですが、開発者のスペンサー・シルバーは「何かに使えるかもしれない」と感じて、新たな用途を考えていたそうです。
それから5年後のある日、シルバーが本からハラリと落ちるしおりを見たとき、『のり付きのしおり』を作ったらどうか?」と考えたそうです。思考錯誤の末、単なる「のり付きのしおり」ではなく、「貼って剥がせるメモ・ノート」に用途を変更したそうです。こうして、今日のポストイットが生まれました。
中盤をだいぶ省略しましたが、3M社のHPに開発秘話が掲載されていますので、気になった方はご覧になってみてください。

■住友スリーエム株式会社
http://www.mmm.co.jp/wakuwaku/story/story2-1.html

一方、日本にも失敗作をとても大切にしている会社があります。
それは、大手生地メーカーのカイハラ株式会社です。ユニクロのデニムパンツに生地を提供していたり、「暖パン」を共同開発したことでも有名ですね。日本人が履いているデニムの2本に1本はカイハラのデニム生地が使われていると言われています。
国産のデニムにこだわり創業100年以上の歴史を持つカイハラ株式会社ですが、カイハラでは年間1,000種類以上のデニム生地を開発するそうです。(ビックリですよね!)もちろんその全てが市場に出回るというわけではありません。サンプルとして開発した生地などは陽の目を浴びないことも多いようです。カイハラではそうした生地は廃棄にせず、大きな倉庫に保管・蓄積します。

こんな話があります。とある海外のアパレルブランドがデニム生地の開発をカイハラに依頼し、打合せのために来日した際のこと。カイハラはこの日のために新たに開発したデニム生地をブランド担当者に提案したところ全てNG。カイハラの社長含む開発担当者が、先方のニーズや要望を改めてその場で確認すると、開発担当者が突然倉庫に走り、膨大な過去の生地の中から数点を取り出し、再度打合せの会議室に戻ってきたそうです。倉庫から取り出してきたデニムの生地を見たブランド担当者は、「この生地をくれ!」とその場で受注が決まったそうです。

ポストイットの例もカイハラの取組みも失敗作を単なる「失敗」と捉えずに、応用できる可能性を信じている点では共通していますよね。パナソニック創業者の松下幸之助さんの言葉にこんなものがあります。

「失敗したところでやめてしまうから失敗になる。成功するまで続ければ、それは成功になる。」

これは当社代表の今井から教わった言葉ですが、私も大好きな言葉です。様々な解釈ができますし、とても深い意味が込められているなと感じます。
松下さんの言葉や上の2つの例を見ても、「失敗したときのリスク」よりも、「失敗したことによって課題や次の一手が分かる」ことの方がよっぽど大きなメリットがあるのかなと感じます。

「失敗は成功のもと」とよく言いますが、失敗作でもアイディアや発想次第でヒット商品に一変したり、失敗を蓄積することによって、とても貴重な経営資源が生まれます。「失敗しましょう!」と言うのも変ですが、失敗から見えてくるものを大切にしていく姿勢は忘れないようにしたいですね。

今回は、「失敗作から生まれたヒット商品」と題してお送りしました。
次回のコラムもどうかお楽しみにお待ちいただければ幸いです。

ご意見やご質問などございましたら、どうぞお気軽にご連絡ください。
スポンサーサイト
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。